
市販のバーベキューコンロを買うと、意外と高くて迷ってしまいますよね。
でも、実は一斗缶を使えば、コストをほとんどかけずに自分だけのコンロを簡単に作ることができます。
この記事では、一斗缶バーベキューコンロの作り方を縦型・横型の2タイプ別にわかりやすく解説。
さらに、安全に使うための注意点や、スモーク・焚き火など応用アイデアも紹介します。
手作りコンロでアウトドアをもっと身近に楽しんでみませんか?
一斗缶で作るバーベキューコンロとは?
バーベキューコンロは市販でも数多く販売されていますが、実は身近な素材「一斗缶」を使って簡単に自作することができます。
ここでは、一斗缶がなぜバーベキューに適しているのか、そして市販品との違いについて解説します。
なぜ一斗缶がコンロ作りに向いているのか
一斗缶とは、もともと液体や粉末を保管するための金属製の容器で、耐熱性と強度に優れています。
鉄やスチールでできているため、火に強く、炭を入れても簡単に変形しません。
また、使い終わった一斗缶を再利用できるのでコストをかけずにコンロを手に入れられるのが魅力です。
さらに、廃棄も簡単で、使用後に処分できるため、アウトドア初心者にも扱いやすいのが特徴です。
| 特徴 | メリット |
|---|---|
| 素材 | 鉄製で高温にも耐えられる |
| 入手しやすさ | オイル缶や調味料缶を再利用可能 |
| 価格 | 無料または数百円程度 |
一斗缶コンロの魅力と市販品との違い
市販のコンロと比べると、一斗缶コンロは軽量でコンパクト、さらにカスタマイズがしやすいのが特徴です。
一方で耐久性は低く、基本的に使い切りタイプという点には注意が必要です。
しかし、その手軽さから「試しにバーベキューをしてみたい」「コストを抑えたい」と考える人には最適な選択といえます。
自分の手で作ったコンロで焼く楽しさは、既製品では味わえない特別な魅力があります。
| 比較項目 | 一斗缶コンロ | 市販コンロ |
|---|---|---|
| 価格 | ほぼ無料 | 2,000〜10,000円 |
| 耐久性 | 1回使用が基本 | 繰り返し使用可能 |
| 自由度 | 形やサイズを自由に変更できる | 既定サイズ |
一斗缶バーベキューコンロの作り方【縦型タイプ】
ここからは、一斗缶を縦に使ったタイプの作り方を解説します。
構造がシンプルで、DIY初心者でも短時間で完成できるのがこのタイプの魅力です。
必要な材料と道具をチェック
縦型コンロを作るためには、最低限以下の道具と材料を準備しましょう。
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| 一斗缶 | 中身を完全に洗い、乾かしておく |
| 焼き網 | 100円ショップなどで購入可能 |
| レンガ | 底上げや安定性のために使用 |
| 金づち・釘 | 通気口を開けるために使用 |
穴あけ・網設置・仕上げの手順
一斗缶の側面に、金づちと釘を使って空気穴を開けます。
穴は均等に数カ所あけることで、燃焼時に空気が流れやすくなります。
ふた付きのタイプは上部をカットして開口部を作り、炭を入れやすくしましょう。
中に網を敷き、炭が底に落ちないようにセットします。
その上に焼き網を置けば、縦型一斗缶コンロの完成です。
縦型コンロのメリットと使い方のコツ
縦型は熱が上に集中しやすく、少人数のバーベキューに最適です。
炭を燃やすときは、底の空気穴から酸素を取り込むため、燃焼効率が高まります。
また、焼き網を中に設置すれば、スモーク調理(燻製)も可能です。
使用時は缶全体が非常に熱くなるため、必ず耐熱手袋を着用してください。
| 縦型の特徴 | 内容 |
|---|---|
| 燃焼効率 | 高い(空気の流れが良い) |
| 調理人数 | 1〜3人向け |
| 設置スペース | 省スペースでOK |
一斗缶バーベキューコンロの作り方【横型タイプ】
続いて紹介するのは、一斗缶を横向きに使うタイプのコンロです。
縦型よりも焼ける面積が広く、複数人でのバーベキューにぴったりです。
準備するものと基本の構造
横型コンロを作る場合は、縦型に加えて少しだけ工具を増やしましょう。
以下のような道具をそろえれば、安定した構造のコンロを作ることができます。
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| 一斗缶 | 口を横向きに使用する |
| 焼き網 | 一斗缶よりやや大きめサイズ |
| 金づち・釘 | 空気穴を開けるために使用 |
| ニッパー・ペンチ | 穴の拡張やバリ取りに使用 |
| レンガ | 地面に直置きせず、安定させる |
空気の流れを作る穴の開け方
まず、一斗缶を横にして、炭を入れる下部に複数の穴を開けます。
この穴が空気の通り道となり、火が安定して燃えるポイントです。
次に、側面にも数カ所小さな穴を開けて、酸素を取り込みやすくします。
ニッパーで穴を少し広げておくと、燃焼効率がさらに上がります。
通気設計がうまくいけば、炭の火持ちが全然違うので、ここは丁寧に仕上げましょう。
横型タイプのおすすめポイント
横型の最大の魅力は、焼くスペースが広く取れることです。
一度に複数の食材を焼けるため、家族や友人と楽しむバーベキューにぴったりです。
また、内部に斜めに網を設置すれば、灰がたまりにくく掃除もしやすい構造になります。
さらに、一斗缶のサイドを開閉できるように加工すれば、炭の追加もスムーズに行えます。
ただし、金属の切り口で手を切りやすいので、加工後は必ずヤスリでバリを取っておきましょう。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 焼き面積 | 広く複数人向け |
| 通気性 | 調整がしやすく燃えやすい |
| 炭の補充 | 横開きに加工すれば簡単 |
一斗缶コンロを安全に使うための注意点
手作りの一斗缶コンロは安くて便利ですが、安全に使用するためにはいくつかの注意が必要です。
ここでは、火傷や事故を防ぐためのポイントをまとめました。
火傷・転倒を防ぐ設置の工夫
使用時には、一斗缶の底が非常に高温になります。
そのため、地面に直接置くのは危険です。
必ずレンガやブロックを使って底上げを行い、地面との間に空間を作りましょう。
また、平らな場所に設置し、倒れにくいように安定させることも重要です。
コンロが転倒すると、火の粉が飛び散って大きな事故につながることがあります。
| 危険行為 | 安全対策 |
|---|---|
| 地面に直置き | レンガで底上げする |
| 傾斜地での使用 | 平らな地面を選ぶ |
| 裸手での操作 | 耐熱手袋を使用する |
一度きりの使用を前提にした扱い方
一斗缶は薄い鉄板でできているため、繰り返しの使用には耐えられません。
1回使い切りを基本として考え、使用後はしっかり冷まして処分しましょう。
もし再利用する場合は、錆や変形がないか確認し、危険がない範囲で使うようにします。
炭の処理と廃棄時のルール
使用後は、一斗缶のふたを閉じて酸素を遮断すれば、炭を自然に消化できます。
完全に冷めたことを確認したうえで、残灰は自治体のルールに従って処分しましょう。
燃え残りがある状態でゴミに出すと、発火の恐れがあります。
金属缶として廃棄できるかどうかは地域によって異なるため、必ず確認してから捨てるのが安心です。
| 項目 | 対応方法 |
|---|---|
| 炭の消火 | ふたを閉じて酸欠で鎮火 |
| 廃棄 | 金属ごみ・不燃ごみとして処理 |
| 再利用 | 変形・錆がなければ可能 |
一斗缶コンロをもっと便利に!応用アイデア集
一斗缶コンロは、そのまま使うだけでなく、少し工夫することでさらに便利になります。
ここでは、バーベキュー以外にも使える応用アイデアをご紹介します。
スモークや焚き火台としての活用法
一斗缶コンロは、内部に網を設置する位置を変えるだけで、スモーカー(燻製器)としても使えます。
炭の上にチップをのせ、上段に食材を置けば、自家製ベーコンやチーズの燻製が楽しめます。
また、炭を使わずに木材を燃やせば、焚き火台としても活躍します。
夜のキャンプで炎を眺めながら過ごす時間は、一斗缶コンロならではの贅沢です。
| 使い方 | ポイント |
|---|---|
| スモーク | チップと食材の距離を広めに取る |
| 焚き火 | 空気穴を多めに開けて燃焼効率アップ |
| 暖房 | 冬キャンプでの簡易ヒーター代わりに |
100均グッズでできる簡単カスタマイズ
100円ショップには、バーベキューに使える便利グッズが多数あります。
例えば、耐熱アルミプレートを使えば、一斗缶の内側を焦げ付きから守れます。
取っ手付きの焼き網を選べば、炭の追加時に持ち上げるのも簡単です。
また、側面にスチール製の取っ手を取り付けると、持ち運びがしやすくなります。
ただし、取っ手部分は高温になるため、素手で触れないよう注意が必要です。
| アイテム | 用途 | 効果 |
|---|---|---|
| 耐熱アルミプレート | 内側保護 | 掃除がラクになる |
| 取っ手付き焼き網 | 炭の追加時 | 操作が安全・スムーズ |
| スチール取っ手 | 持ち運び | 利便性アップ |
まとめ|一斗缶コンロで気軽にバーベキューを楽しもう
ここまで、一斗缶を使ったバーベキューコンロの作り方や使い方を紹介してきました。
一斗缶は安く手に入り、初心者でも短時間で簡単にコンロを作れる便利な素材です。
縦型は少人数に、横型は大人数に向いており、目的に応じて使い分けられます。
ただし、耐久性が低いため、基本的には一度限りの使用を前提にしてください。
安全に楽しむためには、火傷防止や廃棄時のルールも忘れずに守ることが大切です。
自分で作ったコンロで焼く一口は、きっと特別な味になるはずです。
手作りの一斗缶コンロでバーベキューやキャンプを気軽に楽しんでみてください。
| タイプ | 特徴 | おすすめシーン |
|---|---|---|
| 縦型 | 省スペース・燃焼効率が高い | ソロ・少人数キャンプ |
| 横型 | 広い焼き面で大人数対応 | 家族や友人とのバーベキュー |
| 応用型 | スモーク・焚き火などにも使える | キャンプ上級者 |